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焼香の時の心構えとして

のぼりとの杜コラム

葬儀や法事の際には焼香をします。
その焼香は故人様に捧げるもののように感じますが、実は焼香をする側のものでもあるのです。

焼香をすることにより、ご自身の気持ちを穏やかにし身を清めます。落ち着いた気持ちにするための焼香であるのです。
故人様やご先祖様とゆっくりと向き合うための作法と考えてみてください。
ゆったりとした精神状態になってはじめて故人様、ご先祖様にお参りをしましょうという意味があるのです。

ある住職のお話しです。
「焼香を慌てて急いで行う方がいます。決してそうではありません。ゆっくりでいいのです。自らの気持ちを落ち着かせながらゆっくりとお香を焚いてください。その煙と香りで気持ちを落ち着かせるのです。その状態を作ることで故人様ともはじめて向き合えます」

なるほど!ですよね。
焼香は宗派によって回数や作法(過去の記事:焼香の作法 参照)も異なりますが、一番大切なのはやはり気持ちです。その気持ちとはご自身の落ち着いた気持ち故人様やご先祖様に捧げる気持ちの両方だと思います。
まずは、自分の気持ちを落ち着かせる。その作法が焼香だと思っていただけたら幸いです。

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