祭壇の両脇にお飾りするお花を『供花』と言います。「喪主」「子供一同」「孫一同」などのお名前(芳名と言います)が書かれた札が掲げられているのを見ますよね。それが供花です。
供花はその名の通り、供えるお花です。葬儀の際に「故人様へお花を是非、供えてください」と親戚の方やご友人、会社関係などから頂戴するお花です。
その供花ですが、何気なく飾られているようで実は掲げる順番があるのです。順番と言っても絶対的なるルールではありません。
ここでは通例の事例でご説明したいと思います。
◆祭壇に向かって最上段&右側&祭壇に近い方が上手
祭壇の最上段の右側で祭壇に近く(図①)が最も上手となります。
そこから祭壇を挟み「左(②)→右(③)→左(④)…」(図を参照)の順に飾っていきます。一般的には「喪主札」のお花が祭壇の両脇となります。
◆順番は血縁関係順に
喪主のお花の次からは血縁関係順が一般的です。この血縁関係の捉え方はご家族によって違います。故人様に近い方から飾ることが多いでしょうか。「子供一同」「孫一同」そしてご兄弟の方々、親戚の方々といったイメージです。
ご友人や会社関係、サークル、〇〇会などから頂戴したお花は、血縁関係のあとに飾っていくことが多いです。
◆札を立てる場合と立てない場合がある
祭壇のイメージや、ご家族のご希望、式場のレイアウトなどによって供花に名前の札を立てないこともあります。
札を立てる通常の形。荘厳な感じのイメージになります。
札をナシにした祭壇。特に生花祭壇の場合は一体化にもなりお花畑の様にできます。
ご供花はどなたに頂戴したかをわかるようにするのが原則です。祭壇上に札を掲げない場合は頂戴した方のお名前(芳名)を記したものを用意します。これを芳名板(ほうめいばん)と言います。
見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
式場内や受付エントランスなどに準備します。
いかがだったでしょうか。札の順番は喪主様を中心にご家族で決めていただきます。通夜や葬儀の前に葬儀の担当者から「札の順番をお決めください」と声が掛かりますので参考にしてみてください。
ここでの紹介は、あくまでも一般的なお話しです。常々、申すように葬儀は地域の慣習等に根付いたものです。それぞれのご家族の希望に添うことも、もちろんOKです。ご家庭や地域によっては違う並べ方もあるかと思いますのでその点だけはご留意いただけますと幸いです。