終活ブームの昨今、PPK(ぴんぴんころり)という単語を聞いたことある方も多いかと思います。
ぴんぴんころり:健康寿命の長さを言い表した表現で、「病気に苦しむことなく、元気に長生きし、最後は寝付かずにコロリと死ぬこと、または、そのように死のう」という標語。略してPPKという。
ウキペディア参照
まさに理想の人生の終わり方かもしれませんよね。
しかしながら、この言葉にはもうひとつの意味合いのメッセージがあるとも言われています。
「誰にも迷惑をかけずにころりと死ぬ」です。
確かに、PPKであれば病院にも行かず直前まで元気に行動し、ある日コロリと逝き誰にも迷惑をかけなくて済みそうですが、実はそれが真逆なケースがほとんどかもしれません。
死を判定するのは医師のみです。その死の原因が必要なのです。入院や持病があり、かかりつけの病院や主治医がいるのであればその死因も特定はしやすいと思います。しかしながらPPKであるとその死の原因特定ができにくく、検案・検視といって、事件・事故性はないか?何の病気が原因なのか?そこから調査が始まります。事件性も万が一があるので警察もその場に来ます。警察での調べで事件性がない → 一体、何が原因か?これを調べるために今度は医学的に改めて調べが始まります。状況によっては解剖にもなります。
説明するとかなり長くなりますので、かなり要約しましたが、すなわち「死」の判定がくだるまであちらこちに振り回されることになるのです。
どうですか?PPKは決して円満に人生の終焉ではないとも捉えられますよね。
そのためにも予め主治医やかかりつけの病院があったほうが良いのです。
各自治体によって検案・検視の制度は異なります。公費で賄ってもらえたらよいですが、実はそうではない自治体も存在します。そうなるとすべて実費なのです。お葬式までにかなりの費用も掛かるケースも。。。
みんな健康で長生き!&かかりつけのお医者さんともしっかり仲良く!これが一番かなぁと思ったりもしています。