献体とは、医療系の学校(主に大学)に通う学生の教育のための解剖実習に遺体を提供することです。これには本人の意思と家族の同意が必要です。
学校は原則、死後48時間以内の引き取りを希望していますので、学校側と相談して引き渡しの日時を決定します。
お通夜や葬儀ができないの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、通常通り行えます。
通常と違うのは、出棺の際は火葬場ではなく、学校に移送します。そこがお見送りの最後の場面となります。
解剖実習が終了したのちに学校側が火葬の手続き、収骨までを行い遺族のもとにご遺骨を返還します。ご遺骨が戻ってくるまで少し時間はかかりますが、今後の医療のために協力する故人とご家族の気持ちはきっと伝わっているはずです。
献体の登録は医科大学、歯科大学、または登録団体に申し込みが必要です。
ご家族の中に一人でも反対される方がいらっしゃったら献体は実行されません。
あらかじめご家族でよく話し合うことが大切です。
私も献体について考えてみました。もし、私の親が献体を望んだら親の意思を尊重したいと思います。今後の医療のためにひと役担え、葬儀が通常通り行えるのであれば遺骨が手元に戻ってくるのに時間が掛かっても問題ないかなと思います。
みなさんはどうお考えになりますか?